あなたは漫画を読む時に、どんな点を重視しますか?
面白さを重視する人も、ストーリーを重視する人も、登場するキャラクターを重視する人もいるでしょう。
しかし、世の中には、漫画を読む時に、それ以外の部分を重視する人もいます。
それは、背景を含めた絵の上手さ。では、絵が上手いと言える漫画とは何なのか、検証してみましょう。
※この記事は、イラストの勉強をしている24歳女性ライター双葉さんが、情報サイト誕プレのために執筆してくれた内容を分かりやすいように編集して公開しております。
絵を重視する人には、上手い漫画家が描いたマンガをプレゼントすると喜ばれる!
日常会話の中で、「俺、この漫画の絵、ダメなんだよね」という話を1度は聞いたことがあるでしょう。
この会話のように、ジョジョの奇妙な冒険のような、独特のタッチの漫画を読むのをためらうという人はよく見かけます。
しかし、「この漫画家のマンガって、絵だけで中身が無いよね」という話は聞いても、「私、この漫画の絵、上手すぎて読みたくない」という話は聞いたことがありません。
そのため、ほぼ全ての人が、絵が上手な漫画は嫌いではないと考えられます。
もちろん、絵が綺麗な漫画を好む人も多いわけで、私なんかは漫画を読む取っ掛かりが絵が綺麗な漫画だったりします。
また、イラストの勉強をしていたり、美術系の大学に行っている人なんかは、やはり綺麗な絵を好むでしょう。
従って、漫画としての面白さが同等であれば、下手な絵の漫画よりも、上手い漫画家が描いた漫画を誕生日プレゼントに贈ると、喜ばれるのです。
【上手い漫画家その1】岸本斉史(NARUTO-ナルト-)
岸本斉史先生が描くNARUTOは、人物はもちろん、何より背景が凄いと思います
パース(パースペクティブ)がまるでそこにあるかのように錯覚できるほど緻密で、写真のように感じることができます。※パースとは、遠近法のことです。
写真トレースして描いているわけでもなく、ファンタジーな漫画の背景として描けるのだから凄いの一言。
NARUTOは、絵が見やすいという風に思われる方もいると思いますが、岸本斉史先生が上手い漫画家だと思う最大の理由は背景だと思います。
【上手い漫画家その2】小畑健(DEATH NOTE-デスノート-)
まず何よりも人物の綺麗さ、そして細かさに驚きます。
髪の毛一本一本が、まるで本物の人間の様に美しく、それを漫画として描き、週刊で連載していたのですから、本当凄いの一言でしか言えない漫画家。
ヒカルの碁を描いていた頃からデスノートを描いていた頃までの小畑健先生の絵は、本当に神々しいレベルに上手いです。
【上手い漫画家その3】村田雄介(アイシールド21)
写実的な上手さというのも確かに凄いです。しかし、それ以上に、イラストとしての上手さが凄い。
躍動感ある、今にも飛び出して来てしまいそうな漫画やカラーイラストを描き、その場面の風すらも感じられそうなほど、凄い絵を描く漫画家です。
素晴らしいの一言。
【補足内容】村田雄介の凄い画力 by 情報サイト誕プレ編集長
この補足情報の内容は、私、情報サイト誕プレ編集長が自身の体験のもと、書かせていただきます。
実は、何度か村田雄介さんとお会いしたことがあるのですが、村田雄介先生の凄さは一言で表すとすれば、下描き無しで絵が描けるということ。
普通、漫画家がサイン色紙にイラスト付きのサインをする時、鉛筆で下書きをしてからペンを入れて絵を描きます。しかし、村田雄介さんはいきなりペンで描き始めます。
しかも、「えっ!?何描いてるの?どこから描いているの?」って感じで描きます。絵を描くスピードも早く、更にサインペンで描いても精度の高い絵が描ける程の画力。
本当に、絵が上手い漫画家だと実感しました。
※ちなみに、ワンパンマンのサイタマの顔の絵のサインだけは、普通の絵でした。
【上手い漫画家その4】鳥山明(DRAGON BALL-ドラゴンボール-)
鳥山明先生の絵の素晴らしい所は、ロボットなどのファンタジー的な装置や生き物の描き方です。
絵がカラーだと更に分かりやすいのですが、恐竜などの質感はこの人以上はいないだろうと思わせる魅力と凄さがあります。
誰もが知る超有名漫画家ですね。
【上手い漫画家その5】佐伯俊(食栽のソーマ)
とにかくキャラクターの描き方が上手いと思います。女の子は可愛く、男の子は格好良くという風にクッキリ描かれています。
そして、キャラクターだけでなく、食べ物も本当に美味しそうに描いていて、正にプロの仕事と感じることができる上手い漫画家です。
【上手い漫画家その6】岡野剛(地獄先生ぬ〜べ〜)
絵というか、キャラクターという化け物がとても上手いです。
ホラー漫画らしいホラーで、トラウマになりそうな化け物の描き方は、とても参考になります。
綺麗過ぎず、かと言ってぐちゃぐちゃになり過ぎないその微妙な加減が凄い漫画家だと思います。
【上手い漫画家その7】矢吹健太朗(To LOVEる-とらぶる-)
上手い!と言うよりは、女の子がとにかく可愛い漫画です。
女の子の身体に、全神経を注いで描いていると言っても過言では無いレベルの絵で、凄まじい情熱が伝わってきます。
萌える漫画の女の子を描かせたら、右に出るものがいないほど上手い漫画家です。
大きく分けると2種類の上手い漫画家がいる!プレゼントするなら、皆に好かれる上手い漫画家のマンガが良い!
上手い漫画家でも、大きく分けると2種類の上手い漫画家がいます。
1つは、今回ご紹介したような漫画家。誰が読んでも、イラストが目に入りやすい漫画ばかりです。
それに対して、もう1つは、三浦建太郎先生(ベルセルク)のような漫画。上手い漫画家だと思いますが、ちょっと絵にクセがあるので、万人受けしないと思います。
誕生日プレゼントに漫画を贈るのであれば、前者の誰が読んでも見やすい絵の漫画にした方が良いでしょう。