シャンパンと言えば、高級レストランで出てくるような高級品です。
そのため、温度や湿度などがしっかりした場所で、光の調節をしながら保管するのがベストという事は誰もが想像することです。
では、シャンパンには、賞味期限があるのでしょうか。
誕生日プレゼントとしてシャンパンをもらった人、誕生日のお祝いにシャンパンを贈ろうとしている人、はたまた、来月の彼氏の誕生日祝いに早い段階からシャンパンを用意している人にとって見れば、シャンパンの賞味期限がいつなのかということは、とても重要なことです。
このページでは、シャンパンの賞味期限について解説したいと思います。
シャンパンには賞味期限は存在しない
シャンパンに、賞味期限があると思っているかもしれませんが、実は、シャンパンにはハッキリとした賞味期限が存在しません。
手元にシャンパンがあるなら、シャンパンボトルや箱をくまなく見てください。
A2のような記号や、AAGW08292730のような謎の記号や、8桁もしくは13桁のJANコードは見つかるかもしれませんが、賞味期限のような物は一切見つからないはずです。
10年経っても、20年経っても、飲むことができるのがシャンパン。現に、1964年物のドンペリニョンなど、古いシャンパンが巷では流通しています。
※100年近く経つと、ほとんどのシャンパンはお酢のように酸っぱく酸化してしまうため、完全に期限がないという訳ではありません。
シャンパンに賞味期限は無いけど、味は日々変わっていく
シャンパンには賞味期限はありませんが、この文章を読んでいる間にも、刻一刻と味は変化していきます。
特に、保存状態が悪ければ、風味が損なわれたり、味の変化が激しくなります。
一般的には、シャンパンは酒屋で購入してからすぐに飲むのが無難。素人が、知識無しにシャンパンを放置し続けると劣化していきます。
要するに、ワインと同じような理屈で、多量のアルコールが入っているため腐敗しにくいだけなのです。
ただ、たかが数日や数十日という期間であれば、ソムリエでもない限り、普通の人は味の劣化に間違いなく気付きません。
誕生日祝いにシャンパンを貰った後、「いつシャンパンを開けよう」という立場であれば、味の劣化を気にする必要はありません。また、「誕生日祝いにシャンパンをプレゼントしたいのだけど、1ケ月前に購入するのは早すぎかな」という風に考えていたとしても、たかだか1ケ月であれば、味を気にせず、先に購入すれば問題ありません。
シャンパンを美味しく飲むためのワンポイントアドバイス
シャンパンを美味しく飲めるという意味の賞味期限を考えた時、シャンパンの熟成期間と同じだけの期間を一種の目安にすると良いでしょう。
例えば、熟成期間が5年程のヴィンテージ物の場合、そこから5年程であれば美味しく飲める期間という目安にすると良いです。
あまり熟成されていないノンヴィンテージのものなら1年程を目安にしてください。
つまり、購入してあまり期間をあけずに飲むのがベスト。期間をあけたとしても、購入から1年以内に飲むようにしましょう。
シャンパンの栓を開けたら話は別
シャンパンに賞味期限が無いというのは、あくまでシャンパンの栓を開けるまで。シャンパンの栓を開けた場合は、話が違います。
シャンパンの栓を開けるなら、その場で飲むのが基本。どうしてもその場で飲めない場合は、冷蔵庫に入れて必ず翌日までに飲みましょう。
シャンパンの栓を開けると、気(炭酸)が抜けますし、酸素に触れるためシャンパンの酸化が一気に進み、一気に劣化します。
※特に、夏場は、飲み残しを放置しておくと、小バエが湧いて大変な思いをすることになるので注意してください。